10月13日(土) 糸魚川沖タチウオ

久しぶりのタチウオ釣りでした。9月には何回か釣行の計画をしていて、釣友Hさんが釣船に予約を入れてくれていたのですが、風が強かったり船のトラブル(GPSの不具合)があったりして、結局、9月の釣行はゼロでした。ということで、8月の東京湾以来のタチウオ釣りとなりました。

今回は、能生漁港の釣船にお世話になりました。途中、名立港で氷を調達して、2時半過ぎには到着していたとも思います。予想通り、気温が13℃前後とちょっと低く、フリースの上着か、ダウンのベストを持ってくればよかったと後悔する感じで、少し寒かったです。

予定通り3時半に出船し、4時15分頃には糸魚川沖のいつものポイントに到着です。遠くには、新幹線の糸魚川駅が見える、ちょうどその線上の沖数百mがポイントです。船長の指示棚は50mから上。さっそく、サバのエサを付けて投入。1投目は、気配を探るために早いピッチ、70cm位のしゃくり幅で30m付近までやってみましたがアタリなし。再度、50mに落とし、ピッチスピードを少し下げて、4、5回しゃくった時にアタリがあり、そのまま誘っていると乗ってきました。上がってきたのは、指3.5~4本サイズです。とりあえずキープ。次も同じようなところで、同じような誘いに素直に乗ってきました。特に工夫する必要もなく、すっ、すっとしゃくっていると、向こうから乗ってくる感じでした。

指3本サイズも時々混ざって釣れてきますので、適当にリリースしながら、それでも順調に釣果が伸びていきます。全体に活性が高く、イカのようなプカプカしたアタリが時々あったり、フォールで喰ってくるアタリがあったりと、騒がしくも楽しめました。


イカは、アタリがあっても中々針がかりしないことが多いと思いますが、珍しく足に針が引っかかって上がって来ました。スルメイカ1杯をゲットできました。


そこそこの数となったところで、大物狙いのテンヤにチェンジ。サンマの尻尾側、13~15cmの切り身を2本持参していたので、40号のテンヤにセットして投下。指示棚から上をデッドスローに探っていきます。が...? アタリなし。活性が高いせいか、デッドスローでは興味をそそらないような感じでした。そこで、軽くしゃくりながら、少し早めに巻き上げるとアタリです。同じスピードで巻き続けると、またアタリ。ぐっと竿先が入ったところで、スッとあわせを入れると、


「乗った!」
「.....?」
「あれっ、外れた!」

あわせがちょっと早かったようで、回収してみると尻尾部分が喰われてました。ちょうどその頃から高かった活性も収まり、天秤仕掛けにして同じように誘ってもアタリが出にくくなりました。

船長は、流し替えをしながら丹念にポイントを探ります。指示棚も深くなり、やがて底から上を探ることになりました。深い場所では、120mを越えていたと思います。


そのうち、90~95mに小さな群れの気配を感じ、そこを集中的に探っていると小さなアタリ。98m付近から誘い直すと、はやり93mでアタリ。誘いを変えずに、すっ、すっと誘っていると90mで乗って来ました。このポイントでは、同じような誘いで数本、釣ったと思います。


そこで、再びテンヤにチェンジ。サンマをセットして投下!100m付近から上をとりあえずデッドスローに誘っていきましたが、アタリなし。気配もなし。エサが大きい割には、タチウオには魅力がないようでした。とは言え、あまり動かして誘ってしまうと、小型の若いタチウオが反応してしまうので、少しだけ巻き上げスピード上げて、時々軽くしゃくりを入れながら丹念に誘っていると、こつんと小さなアタリ。止めずに巻き上げると、またアタリ。ますます頻繁にアタリが出て、時々、軽く食い上げ竿先が水平にぴょんと上がります。止めずに巻き続けます。やがて、竿先に細かなアタリが続いた後、ぐっぐっと入りました。


すかさずアワセを入れ、「よし!乗った!」


手応えは十分、メーター越えの大物の感じです。重量感を感じながら58mまで巻き上げた時、「あっ!」と思わず声を上げてしまいました。何と、何とまさかの高切れです。手に何かの気配や感触があった訳ではなかったので、暗い時間帯にサゴシかタチウオの歯が道糸のPEに当たって少し傷んでいたのか?あるいは、一瞬、一撃にして切られたのかわかりません。今シーズンはこれまでメーター越えがなく、ようやく大物か!と期待した重量感でしたが、何とも残念!指5本サイズのドラゴンタチウオは次回以降のお楽しみです。

この日は、スルメイカの他にもうれしい外道があり、29cmのカサゴとアジが釣れました。また、針を飲み込んだので回収したサゴシ、フォール中に喰ってきたフクラゲとサバ(次回のえさ)を加えると六目釣りです。

タチウオの釣果、持ち帰った分は12本でした。船上で何本リリースしたか記憶は確かではありませんが、トータルで20本くらいは釣れたと思います。終盤はアタリを出すことも難しくなりましたが、後半は丹念に誘って小さなアタリを感じ、駆け引き楽しんで乗せる成功パターンと、あわせ損ねて空振りする失敗パターンもありましたが、久しぶりのタチウオ釣りを堪能できました。

【タックル】
・ロッド メタリア タチウオゲーム MH-175
・リール 17バルケッタ 300HG(ハンドルは、パワーハンドルに装換)、途中からスパルタンMX IC 150H
・道糸 PE1号
・おもり 40号、50号、60号・天秤 ステンレスL型 18cm、途中から、快適天秤 スピード
・仕掛け(天秤) フロロ6号を2m+ハリ2/0、ハリ3/0(サーベルフックX)、途中、6号フロロ1.8m+パワースイベル+12号フロロ0.2mを使用
・仕掛け(テンヤ) テンヤ40号
・えさ 天秤仕掛けではサバ、テンヤ仕掛けではサンマ