本当に久しぶりのタチウオです。
前回は、昨年の10月24日の東京湾。この間、約1年ということになります。新型コロナの感染者が多い時期は、何となく行きづらいということもありました。また、メインの釣り場を瀬戸内海に移したことも影響しています。こちらでお世話になっている船では、タチウオは8月の試し釣りを経て、9月から本格スタートです。ただし、一つテンヤ真鯛でも船を出すので、週末のタチウオ釣りは月の半分くらいという状況です。
タチウオ釣りは人気もあって、週末は予約ですぐに満席となります。9月は18日に予定していましたが、台風14号の通過がドンピシャとなって出船中止。結局、9月は一度も行けなかったということでした。
前置きが長くなりましたが、10月2日は天気にも恵まれ、絶好の釣り日和となりました。予定通り4時30分に出船。西に行くのか東に行くのか見当も付きませんでした。船尾のちょっとした船室?に座っていたので、船の後方しか見えません。それも徐々に明るくなってくると、東方向に進んでいることがわかりました。やがて瀬戸大橋の下を通過し、さらに東に向かいます。スマホで確認すると、小豆島の南岸沖を通過し、最終的には淡路島の南西端の鳴門海峡、高速道路の橋(神戸淡路鳴門自動車道の大鳴門橋)が見えるところが本日のポイントでした。到着は7時頃だったと思います。
このポイントでは、遊漁船や個人の船も集まっていて、ちょっとした船団が形成されていました。東京湾で時々あるような密の船団ではなく、船と船の間隔が広い、割とゆったりした船団になっていました。タチウオの群れも分散傾向にあったということでもあると思います。
船長からの指示は、テンヤは40号のシングルフック。タナは底から10~15mとのことで、水深は70~75mだったと思います。一投目、ヤマシタの「猛光太刀魚テンヤ船」を選択し、エサとして支給されたサンマの切り身をテンヤの軸に巻いて、更にもう一枚を軸に沿って真っ直ぐに乗せて、それを付属のワイヤで巻いてみました。
リールのカウンタを確認して、投下しようとすると、船長から「○○さん、それ逆!」、「皮は下にして。その方が、エサもちが良いから」と指示が飛んできました。上に載せたサンマを裏返して付け直し、周りの方々に数分遅れで投下。
着底を確認して糸ふけを取った後は、2~3回軽くしゃくってちょっとステイを数回繰り返すと早速アタリがありました。10m近くまでしゃくったところで、竿先がぐっと入り、軽くあわせると乗りました。巻きはじめると想定よりも軽く、すんなりと上がってきます。取り込んだサイズは、指3本弱でした。前日までのWeb情報通りで、サイズに関しては今一つでした。とは言え、久しぶりの誘い、アタリ、そしてあわせの一連の流れは楽しいですね。
2匹目、3匹目も直ぐにアタリが出て、やや食いは浅く、弱い感じもありましたが、活性が高いので悩むことなくあわせにもっていくことができました。いずれもサイズ的には指3本弱でしたが、とりあえずキープ。
4匹目を狙って誘っていると、突然、竿先がふっと軽くなりました。手に伝わる重量感も消えています。朝の早い時間帯の高切れは勘弁して欲しいですね。結局、道糸30mとリーダー、新品のテンヤをロストです。タングステンの一つテンヤほど高額ではないですが、1時間も使っていないうちに無くしてしまうのは痛いです。この日は、中盤から後半にかけて2回高切れがあり、テンヤとともに仕掛けの作り直しの時間のロスがありました。
9時半頃になると明らかにタチウオの活性が低下し、アタリを出せなくなっていきました。それでも、丁寧に集中して誘いを続けると、アタリは出ます。タチウオテンヤでの誘い方は、今一つ分かっていないし、誘い方のバリエーションも不足って感じです。隣の方は、竿先を斜め上方向にまで上げて大きめのアワセをしていました。誘いと空合わせ兼用のようでした。
11時を過ぎると、活性がかなり落ちてきました。船長は我慢できず移動です。南東方向に移動し、高速道路の大鳴門橋の下を通過します。大きくはありませんが、うず潮も見ることができました。春と秋の大潮時に最大となり、直径20mにも達するうず潮の大きさは世界一と言われているようです。釣りのついでに見ることができたので、大きさは別としてちょっとラッキーでした。
移動した大鳴門橋の南東側でも、タチウオの活性、大きさに大きな違いは無く、船上は低調気味。時々ぽつりぽつりと上がってくる感じでした。
午後には、最初のポイントに戻りましたが、タチウオの活性の状況は同様でした。14時近くまで粘りましたが、これといった盛り上がりもなく終了です。この日の釣果は22匹で、この他にリリースが5、6匹でした。大きさは、指3.5本サイズが1匹あった程度で、あとは指3本から3本弱でした。長さの計測対象なしでした。
船長のブログ上では、「今日はハッキリアタリに個人差でました。1人20本前後~53本。ほどよく楽しめました。」とコメントされており、あの状況でも53本釣っていた方がいたということですね。
個人的には50匹とか3桁とか釣りたい訳ではないので、数的には不満なしです。フラストレーションはサイズだけで、船長いわく(大物は、ここでは)「300匹か400匹に1匹だね」とのことでした。
おまけ 翌日は別のポイントに行ったようで、船長のブログを見ると、「今日は・・・ 数は半減しますが 型狙い」とあり、写真は確かに型揃いでした。数ではなく、これを望んでいるので、次回は大いに期待です。
【タックル】
・ロッド アルバトロスフラフラ 180ML
・リール グラップラーCT 150XG
・道糸 PE1号(ブレイド5、高切れで道糸30m以上ロスト)
・テンヤ 40号のシングルフック
・クーラーボックス ライトトランクα GU3200
・えさ サンマ(三枚に下ろしたもの)